アーモンド入りチョコレートのワルツ

アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫)

アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫)

森絵都の短編集。夏休みに子供たちだけで過ごす親戚の別荘でのお話「子供は眠る」、不眠症の少年と少女が出会う「彼女のアリア」、ピアノ教室に現れた奇妙なフランス人のおじさんをめぐる表題作「アーモンド入りチョコレートのワルツ」。少年少女たちがそれぞれの出来事を通して、ほんのちょっとだけ成長するそんなかんじのやさしいお話たち。成長の連続のほんの一部分だけを切り取って見たという表現のがしっくりくるかもしんない。
どれもいいんやけど、一番は彼女のアリア。ネタバレになるのであんまり書かないけど、個人的に最後のシーンがすんごいストライクど真ん中。