時をかける少女(新装版)

時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)

時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)

内容はタイトルまんまですが、あるとき時間跳躍することができるようになった少女が、その能力のためになんかいろいろ苦労するというお話。文庫の初版は30年前やけど、初出は40年前に中学生向けの学習雑誌として連載。
ドラマ化4回、映画化2回となんどもリメイクされまくっている名作が、この夏に今度は劇場アニメ化というわけで、ものすごく期待して原作読んだんやけど、正直がっかり。なんかね、40年も前に書かれたから仕方ないのかもしんないけどね、時間移動ものSFの典型パターンすぎておもしろみがまったく。しかもページ数たったの100ページやからイベントを順に追ってるだけで、どうも内容も薄い。時間移動ものSFの古典として読むのにはいいかも知れんけど、作品そのものを今の作品と並べてみても遜色ないとは言えない。サマー/タイム/トラベラーとかのが断然おもしろいとか思うわけ。要するに、プレステからしかやったことのない小中学生がファミコンがしょぼく見えるのとたぶん同じ。ファミコン世代の興奮を今の小中学生に伝えるのは難しい。
劇場アニメは時間跳躍ができるという設定のみで、登場人物もストーリーも完全オリジナルらしいのでこっちは楽しめることを期待。もしかして何度もリメイクされてるのはこれを元にしてるというだけで全部ストーリー違うんだろうかな?よくわかんないけど。