狼と香辛料2

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

1巻読んでからずいぶん間が開いてしまったが、やっと続きを読むことに。行商人ロレンスと賢狼ホロが共に旅をする話。相手の会話の裏の裏を読みながら騙しあいをする行商人ものというジャンルはラノベとは思えないほどうまくストーリーが練られており、よくできてるなぁとただただ感心するばかり。
2巻は信用買いで買い付けた大量の武具が暴落し、まんまと嵌められいきなり大量の負債を抱え込むことに。支払期限までわずか2日で大量の借金を返すなど不可能なことのように思えた。絶体絶命の大ピンチにホロが提案したある秘策とは...。ってかんじです。うん、騙しあいのストーリー展開はどんどん読ませるだけのスピード感があってよい。そして、羊飼いの娘と仲良くしているロレンスを見て、機嫌の悪いホロが実によい。自称賢狼のクセしてすねて機嫌が悪くなったり、甘えだしたり、急に怒り出したり、それでいてロレンスの考えなんて筒抜けだと言わんばかりに突っぱねたり。コロコロ変わるホロの表情としっぽや耳をソワソワさせてる姿が想像できて微笑ましい。