夏への扉

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

SFの古典的名作。今更ですかーとか言われそうだけど、読んだことなかったので読んでみたところ、これはすごい。
自分の発明を親友に騙し取られ、恋人にも捨てられて、何もかもを失った主人公が、冷凍睡眠で30年後に行くのも悪くないかなぁといって未来へ行くお話なんだけど、何がおもしろいかを書くとネタバレになるのでこれ以上書けない。読め。
というわけで、ストーリーの話はあんまり書かずに、本筋と関係ない話を。この物語で30年後というのは2000年のことで、その頃には当然のようにロボットが人間の代わりにいろんな家事とかやってるのを見て、なんだかなぁとちょっと時代を感じてしまう。アトム的な未来というか。でも実際はケータイやインターネットなんてものは想像もつかなかったようなものが社会を大きく変えていて、ロボットなんてしばらく出来そうもない現代。これから30年後なんて、ウェブ進化だなんだとかまったく想像してたのと根本的に異なる技術がどーんと出てきて、思い描いてるよーなのとは全然違う未来なんだろうなぁとちと思った。