お金は銀行に預けるな

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

最近じわじわ売れてるようなので読んでみた。日本人は金融資産のうち銀行預金の占める割合が非常に高く、投資に積極的ではない。その理由は何かというと、投資で儲けたお金よりも、汗水たらして働いて得たお金の方が尊いという価値観があり、金儲けは卑しいことで人前でおおっぴらに話すような類の話ではなく、学校でも投資についてきちんと教育がされていないというのが現状である。
で、本書は、世間の人がみんな正しい金融リテラシーを身につけ、働いて稼ぐお金のほかに投資から収入を得ることが出来れば、長時間労働から解放され、子育ても出来るし、自由な時間もできるし、将来年金が少なくても大丈夫というお話。
そのためにいろんな金融商品の特徴の説明と、初心者は株とかFXやるよりも投信のがよいという筆者の持論が展開。後半の実践編で具体的にどのようにはじめればよいのか的な説明があるのだけれども、10年とか30年とか運用したらこれだけの額になりますってさー、これって年金の心配はなくなるんかも知れんけど、複利でリターンも再投資してるんだから、生活費には回せず長時間労働からは解放されないんじゃないかと疑問。主題の銀行に預けてたら機会損失しまくりですよというのはわかったけれども。