城陽人 of The Year 2007
この賞は2007に発売されたとかに関係なく、今年読んだ本の中から個人的におもしろかった本に贈られる賞です。選考方法はただの主観なのであらかじめご了承下さい。ちなみに2006はこちら→城陽人 of The Year 2006 - 城陽人の本棚
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/06/01
- メディア: 文庫
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仰々しい古風な文体で、冴えない負け組主人公が京都を舞台にばかばかしいことを全力でやるというのは森見登美彦作品に共通するのだけれども、中でもなぜこの太陽の塔をチョイスしたかというと、バカばっかりやって過剰な修飾語で本心をひた隠している主人公が、物語の最後で「ええじゃないか、ええじゃないか」と踊り狂ってる人々の中で「ええわけあるかー」と弱みをかいま見せるツンデレっぷりがなんとも言えないよい味を醸し出しているのでした。
- 第2位:夏への扉/ロバート・A・ハインライン
- 作者: ロバート・A・ハインライン,福島正実
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1979/05
- メディア: 文庫
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- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/02
- メディア: 単行本
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- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/09/11
- メディア: 単行本
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- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/02/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/11
- メディア: 単行本
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本を守るために武力行使でとかいうと本当に無茶苦茶な設定のように聞こえてしまうのだけど、メディア良化法成立の過程やら、その後現在まで続く政治的な駆け引きやらもちゃんと練ってあってドンパチだけやってるわけでもなく、駆け引き部分もなかなかに読ませる良作。キャラも元気いっぱいラブコメもありでバランスのよいエンターテイメントってかんじです。
その他、脳内ノミネートされたが惜しくも敗れた作品たち
- 100回泣くこと/中村航
- 絶対、最強の恋のうた/中村航
- 天使と悪魔(上)(中)(下)/ダン・ブラウン
- 狼と香辛料シリーズ/支倉凍砂
- 四畳半神話大系/森見登美彦
- アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)/伊坂幸太郎
今年の特徴として、ビジネス書をかじるようになったということもあるので、特別にビジネス書からも1つ。
- ビジネス書部門:ざっくりわかるファイナンス/石野雄一
ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 (光文社新書)
- 作者: 石野雄一
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/04/17
- メディア: 新書
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