思考の整理学

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

すごーく古い本なんだけど、なぜかうちの店で仕掛け販売で積んでたので読んで見た。ライフハック的なハウツー本だと思うと期待はずれだけれども、アイデアは寝かせて発酵させるとか、個性的な発想というのは触媒反応に似ているとか、思考についてのエッセイだと思うとなかなかおもしろい。

例えば、新しいアイデアがすべて自分の頭から絞り出せるなんて思ってはならない。無から有が生ずることなんて滅多にない。すでに存在するものを結びつけることによって新しいものが生まれる。その素材はありふれたものでよいのだけど、それを結びつけるのが個性だと。