いつかパラソルの下で

いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5)

いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5)

森絵都といえば児童文学ですが、これは大人向け。厳格な父の教育方針に嫌気がさし、二十歳で家を飛び出し絶好状態だった主人公。父の死後、生前の父と関係があったという女性からの連絡があり不倫疑惑が浮上してドタバタとするという話なんだけど、ストーリーだけだと小説全体に漂う雰囲気をうまく伝えられない。なんというか、読んでると中盤あたり欝な展開になりテンションだだ下がりなんだが、この読了後のなんか温かいものはなんだろうというかんじの本です。