ゾーン - 相場心理学入門

ゾーン ? 相場心理学入門

ゾーン ? 相場心理学入門

トレードの構造改革を推し進めるため、欠点は何かと自己分析したところ、城陽人はトレーダーとして心が弱すぎるんではないだろうかという結論に至りました。そんなわけで、相場心理の本を読みました。典型的な失敗トレーダーの例を読みながら、自分のことを非難されているようでものすごくためになりました。先行きを予想して、自分の思惑どおりにマーケットが動かないと、自分に有利な情報を集めて言い訳しようとするのです。わかっておりますとも。わかっておりますけれども。
結論から言うと、相場の先行きを読もうとするから自分の読みの誤りを認めたくなくなるのだということ。マーケットに参加している人は常に同じではないのだから、過去に同じようなパターンが現れたからといって、今回も同じ結果になるわけではない。それぞれの事象はあくまでも独立であり、ランダム性があるから先のことなど絶対わからない。ただ、群集心理から発生するパターンにより、今後の展開について統計学的な偏りが生じるのもまた事実であると。コンスタントに収益を上げるためには相場を予想する必要なんてなく、テクニカル指標などから確率的に優位なタイミングでトレードし、それを一貫した規律で繰り返すことにより、期待値をプラスにする。個々のトレードはコインの表裏程度の認識で勝ち負けにはこだわらない。カジノのルールは親に有利なように設定されているからこそ、経営者はお客さんの数を増やせば確実に儲かるというのと基本的な考え方は同じ。