MariaDB&MySQL全機能バイブル

MariaDB&MySQL全機能バイブル

MariaDB&MySQL全機能バイブル

まだ読了というわけじゃないけど辞書的な本なので途中で紹介。前職は金融系のシステムだったので基本的にDBと言えばOracleで、ずっとOracleばっかり触ってたのだけど、Web系行くならMySQLだよねということでMySQL覚えようと思って買った。選定基準は初心者向けによくありがちなMySQLインストールしてPHPで簡単なアプリ書いてhogehogeみたいな本の厚みの割に内容薄っぺらいのではなくて、ちゃんとプロセスとかデータファイルとかDBの内部構造の説明があって、初期化パラメータと管理用のSQLが大量に載ってるあとで辞書代わり使えそうなガチなやつ。そいう意味において本書は十分というか、本屋でMySQLとタイトルついた本ざっと眺めてまともそうだと思えるのこれしかなかった。

読むまであんまり気にしてなかったけど、MySQLはバージョン間の差分が結構激しいっぽくて、マイナーバージョン違うだけでも機能追加やデフォルト値が違ったりするようで本書でいろいろ注釈がある。なので、本書は2014年12月出版というかなり最近に書かれた本で、他にMySQL5.6とMariaDB10.0に言及してる和書はAmazon調べてみるかぎりなさそうなので貴重な1冊。

ちなみにMariaDBというのは知らない人のために補足しておくとMySQLOracle社に買収されて元の開発者がフォークしたバージョン。RedHat系がRHEL7でMySQLからMariaDBに乗り換えたのは印象的。MariaDB5.5はMySQL5.5のコードベースからフォークしてるのでほぼ互換性があるけど、その後MariaDBは10.0にバージョン表記が大幅に飛び、MySQL5.6とはコードベースとしては別々に開発されてるので内部構造は徐々にいろいろ違ってきてるよう。ただ一般的な使い方ではSQLレベルの互換性はあるのでアプリレベルではそんなに気にしなくてもよさそう。本書では両者の設定値周りの細かい差分に言及してて大変な労力だと思う。