ダンス・ダンス・ダンス

1週間以上前に読み終わったのに、そういえば感想を書いてなかった。

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)

時間軸的には青春三部作(風の歌を聴け (講談社文庫)1973年のピンボール (講談社文庫)羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)(下))の続き。羊をめぐる冒険から4年。札幌のいるかホテルから僕の物語は始まる。相変わらず様々な奇妙な出来事の断片が複雑に絡み合いながら実際にそれらに本当に接点があるかのかすらもわからない。でも読んでいて心地よい春樹ワールド。前三作読んでからじゃないと、これ単体で読むのは意味わからなすぎてつらいと思う。

たくさんの人が僕の前に現れて、みんな僕の前から去っていった。なのに僕だけがここにとどまっていてどこにも行けない。この気持ちはよくわかる。でもこれは人間関係というものが本質的に流動的なものだから、自分を中心に考えるとどうしても置いていかれる気持ちになってしまうので仕方ないと言えば仕方ないんやけど。それでも思う。もう会うこともできないだろう去っていった人々に置いていかれたような気がして、自分だけがここにとどまり続けるんじゃないか。そんなことを繰り返してるうちに何かをあきらめてしまう。ミスチルが「愛すべきたくさんの人たちが僕を臆病ものに変えていったんだ(HEROより)」とかゆーてるけど、まさにそんなかんじ。で、この本の主旨として、この現状を打破できるかどうかはわからないけど、とにかく今できることは流されるままにうまく踊り続けることだと。読んでたときがなんかちょうどテンションの低いときやったんで心をえぐるようなかんじ。ぐは。

作中に使われてる雪かきという表現が好き。誰かがやらなければやらないのでしゃーなしでとりあえずやってるようなやっつけ仕事。俺こんなとこで何してんねんやろうなぁとか思うわけ。

次に今読んでるのが白夜行なわけですが、ものすごく味気ない文章に感じてしまうのはきっと春樹のせい。

今日は先生がまだ出張でチェックが返ってこないので休み。というわけで止まってたFF。とゆっても本筋脱線してふらふらしてますが。

で、夕方からバイト。3時ごろから唐突に大雨が。何事かと思うくらい。ありえねぇ。とか思ってたら兄ちゃん休みやったんで車で送ってもらった。感謝感謝。