深海のYrr

深海のYrr 〈上〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)

深海のYrr 〈上〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)

深海のYrr 〈中〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-2)

深海のYrr 〈中〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-2)

深海のYrr 〈下〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-3)

深海のYrr 〈下〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-3)

大陸棚での新種のゴカイの大量発生とクジラの異常行動。さらには猛毒を持ったクラゲやら病原体をかかえたロブスターなど相次ぐ異常現象。調査を進めていた矢先に、海底で大規模な地滑りが発生し、ヨーロッパの沿岸に大津波が襲う。アメリカの西海岸には猛毒のカニが大量に上陸し、もはや意図的に狙っているとしか思えない異常現象は、人類に対する自然からの警告なのか?
科学的なディテールはどこまで本当なのか判断するすべがないのだけど、フィクションとして笑えないほどありそうな話で、自然をないがしろにしてきた人類に対する戒めのようにも思える。しかしながら細かい記述にこだわりすぎたのかなんなのか500ページ×上中下の超長編のわりに、スピード感がまったくなく、エンターテイメントとしてはいかがなもんかとちょっと微妙。