フェルマーの最終定理が解けるまで
フェルマーの最終定理が解けるまで、読み終わり。
天才数学者たちが挑んだ最大の難問―フェルマーの最終定理が解けるまで (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
- 作者: アミール・D.アクゼル,Amir D. Aczel,吉永良正
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/09/01
- メディア: 文庫
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は、nが2より大きいとき、自然数解をもたない。
私はこのことの真に驚くべき証明を発見したが、それを記すには余白が小さすぎる。
この一見なんでもない簡単そうに見える定理の証明に、数々の天才数学者たちが挑み、そして敗れ、数学上もっとも難しい問題の一つとして、300年以上に渡って未解決とされていた。1995年にワイルズにより完全な証明が与えられたが、それはワイルズ一人による仕事ではなく、そこには数々の天才数学者たちがフェルマーの最終定理に挑んだドラマがあった。
この本は、この定理の証明をわかるように説明するものではなく、それはどのようにして解かれたのかを追ったドキュメンタリー。内容は大部分が数学史の説明なので、興味がなければ退屈やけど、話を盛り上げる構成がうまく読みやすい。ガロア表現とかモジュラー形式とか途中から知らない用語やら概念が連発するけど、そのへんは気にせず、雰囲気で読ませるだけのストーリー性がある。なんてゆーか、みんなかっこいい。そして数学者って報われないなぁと改めて思う。物理とか化学に比べて正当に評価されていない。科学の発展は数学なくしてありえないのに。