サマー/タイム/トラベラー1

今日はお休み。というわけで、遅めに起きて本読んで、昼寝して散歩してゲームしてとだらだらと。あぁなんてブルジョアな生活。てかテイルズ久々にやったwとりあえずザコ敵がそれなりに強いのでレベル上げとかしてみる。敵AIがなかなか賢いのがクセモノ。アーチャーがまぢうぜぇ。

サマー/タイム/トラベラー1読み終わり。

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

去年W桜(桜庭と桜坂)と並べて取り上げられることが多かったような気がする新城カズマ。ハヤカワJA文庫的にはなんかリアルフィクションというよくわからないジャンルがこれからのトレンドらしい。リアルなのかフィクションなのかまったくもって意味のわからない単語ですが。

田舎の高校生たちのひと夏の物語。少女は3秒間だけ未来へ跳んだ。なぜ少女は未来へ跳ぶことができるのか?どのような条件が必要か?時間は?距離は?自転や公転の影響は?未来ではなく過去には跳べないのか?何度も実験し、過去の膨大なSF作品を分析し、そんな風にして僕らの夏休みは過ぎてゆく。

扱ってるテーマは時間を跳ぶというタイムトラベルSFなのに、ありがちな歴史改変とかそっち系の話じゃなくて、どちらかというと青春小説。文章が読みやすいのもあるし、繊細な人物描写が印象的。それでいてSF部分に関する論理展開は知的好奇心をくすぐられる。物語は主人公タクトの回想という形式をとってるので、今後の展開を臭わせる何やら意味深な表現が端々に現れたりするので続きが気になる。2巻で完結するから全体での評価はもうちょい待て。