ネットワーク経済学3日目

集中講義も今日で最後。昨日の後半からネットワーク産業という特殊な市場において、価格をどう設定すべきか的な話の続きなんだけど、ネットワークの外部性*1を考慮すると複数企業が参入してシェアを奪い合うよりも、1社が独占的にサービスを提供する方が社会全体としては幸せになれるという結論が得られ、民営化議論の正反対の結論。独占すると競争しないからサービス品質の改善がなされないとかそのへんのことがモデルの中に盛り込まれていないからだろうけど。
経済学って、なんらかの結論が先にあって、それを理屈をこねて説明する。モデルの設定の仕方次第で、直感の正反対の結論が得られるというのはどうだろうって気がする。政治家の先生方は自分の都合のいいようにモデルを仮定するんだろうな。そして、みんなだまされて行くのだろう、とちと思った。

*1:友達がau使ってるから俺もauにしようという他者の行動が自分の行動に及ぼす影響