図書館戦争

図書館戦争

図書館戦争

有川浩の図書館シリーズ第1作。本の雑誌2006上半期エンターテイメント部門で1位を獲得し、気になりつつも他の積読が溜まっていたため手をつけず、続編である「〜内乱」が1ヶ月ほど前に発売されて各地で話題になってたけど、まだ1作目を読めてなかったとかいうわけです。はい、やっと読了しました。結論。もっと早く読んでおけばよかったorzすんごくおもしろかったです。
公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。武力行使を含むあらゆる手段を用いて検閲を行おうとするメディア良化委員会に対し、不当な検閲から図書館の自由を守るため図書館は独自に自衛組織、図書館隊を設立、武力には武力で対抗し、本を守るために日夜戦うのであった...ってそんなかんじです。
なんといっても設定がおもしろい。上の説明だけ読むと一見無茶苦茶な設定に見えるが、図書館隊設立までの過程があってもおかしくない程度に論理的に述べられ、歴史のターニングポイントがどっちに転ぶかで、もしかしたらあながち笑い事ではないなぁと思わせる。そして、いきいきとしたキャラ。有川さんの本は空の中しか読んでないので、他の作品はわかんないですが、キャラがいい。主役の郁はもちろん、その周辺の柴崎や堂上、小牧とかとにかく素敵なキャラがいっぱい。続きもちろん読みます。現在、手配中。