図書館危機

図書館危機

図書館危機

公序良俗を乱すメディアを排除するために成立したメディア良化法。しかし検閲はどんどんエスカレートし、少しでも疑わしい表記は規制の対象となり表現の自由、そして読む自由が奪われた社会。不当な検閲に対抗するため図書館は自衛組織として図書隊を結成し、本と本を読む市民を守るため立ち上がる。図書館戦争シリーズ第3弾。
郁の地元、茨城県の図書隊から県展防衛の応援要請が。到着した現場では防衛部が業務部に虐げられ、あからさまな上下関係が。そんなことよりどうする?親に戦闘職種ってバレたらまずいんでないの?そして堂上との進展は?そんな3巻いつもどおりハイテンションで実によろしい。
3巻は図書隊としての活躍ぶりよりも郁と堂上、柴崎と手塚の間の微妙な間合いの人間関係がよいですねぇ。メインの方は期待を裏切らないハッピーエンド的なところに落としてくれるような気がするので、それよりも柴崎と手塚の方がどうなるのか気になって仕方がないです。個人的には二人のサイドストーリーだけで別に単行本化できそうなぐらい広げて欲しい。それぐらい潜在的なおもしろさを秘めた組み合わせだと思う。
ちょっと話は変わるけど、連作短編風な3巻は実にアニメ化しやすそうな展開でよいですねぇ。次の4巻で完結するらしいので、そーゆーメディア化のお話はないのだろうか?アクションあり恋愛ありでメディア化したらウケはよさそうだなぁとか思うのでした。本屋大賞ノミネートされてるけど大賞取ったら十分ありそうだなぁ。過去2回はどちらも映画化されてるし。テーマが図書館だけに本屋店員ウケはよいだろうし本命(?)。うーん、夜は短し〜も捨てがたいのだけど。てか、やるなら映画化よりもアニメ化がよいなぁとか思うのでした。