城陽人 of The Year 2009

去年は読書のペースが落ちたのも反省。今年はもうちょい読みたいなぁ。

この賞は2009に発売されたとかに関係なく、2009年に読んだ本の中から個人的におもしろかった本に贈られる賞です。選考方法はただの主観なのであらかじめご了承下さい。

今年はリコメンドしておきたいのは以下2冊だけ。

  • 第1位:まぐれ

偶然と実力の違いなんてわからない。成功すれば自分の実力。失敗すれば運が悪かったと思う人間の感情の非対称性というか、自分だけは特別だと思いたくなるバイアスを如何に客観視して、偶然性の与える影響を受け入れるかということをいろいろ考えさせてくれる良書。サブタイトルにあるような投資の話に限らず、人生一般に対して見方が変わるので、一読の価値あり。

感想は以下↓
まぐれ - 城陽人の本棚

  • 第2位:一九八四年

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

村上春樹1Q84ではなく、ジョージ・オーウェルの一九八四年の方。話としては社会主義的な独裁政治に対する批判なので、読んでてかなりテンション下がる内容なのだけれども、ニュースピークという新しい公用語で語彙をそぎ落とし、言語を徹底的に統制することで民衆の思考をも操るという政略になるほどなぁと感心して、知的好奇心としてはおもしろかった一冊。

感想は以下↓
一九八四年 - 城陽人の本棚