数学的にありえない

数学的にありえない〈上〉 (文春文庫)

数学的にありえない〈上〉 (文春文庫)

数学的にありえない〈下〉 (文春文庫)

数学的にありえない〈下〉 (文春文庫)

キャッチーなタイトルに惹かれて手にとり、このミスの帯のせいでミステリーものなのだと勘違いして読んだのだけど、いろんな人に追われて、逃げまくるノンストップサスペンスでした。緊張感を切らさず、どんどん続きが気になるという点で、読ませるのはうまいけれども、主人公がもつある特殊能力がすごすぎて、なんでもあり過ぎるのがちょっと全体のパワーバランスを崩している気がする。なんというか、もうちょいうまくいかずに失敗してジタバタするところがあってもいいじゃないかとか。