すごいHaskellたのしく学ぼう!

すごいHaskellたのしく学ぼう!

すごいHaskellたのしく学ぼう!

Haskell入門で有名な「すごいH本」読みました。この訳本タイトルは略語まで狙って付けているだろうか。ちなみに原書のタイトルは「Learn You a Haskell for Great Good!」でちょっと意味不明です。原書はWeb上で全文が公開されているようで、以下でも読めます。

Learn You a Haskell for Great Good!

語り口は軽妙で随所にジョークが入っているので、これを翻訳するのは難しかったのではないかと想像しますが、楽しい雰囲気で最後まで読めました。

ただ中身をちゃんと理解したかと言われると自信がなく、まだ半分ぐらいしか理解できていない感じです。すぐに再読するよりも他の入門書を何冊か読んでいろいろな切り口からの説明を読んでからもう一度戻ってくると理解が深まってよいのではないかなぁ。

Haskell使ってみた感想は、難しいことを簡単に、簡単なことは難しくというかんじ。遅延評価で無限のリストが作れたりとか、再帰が関数以外にもデータ構造にも使えたりとか、型のパラメータ化とかカーリー化とか抽象的な表現力がありまくりな一方で、Haskell自体の言語の難しさが顕著に現れているのがIO周りで、言語としての純粋さを保ちながら副作用を伴うIOを表現するためにモナドとか必要以上に複雑な仕組みになっているかんじ。まぁ言語自体が面白いので、もうちょい他の本も読んで勉強しようかと思います。というわけで次はReal World Haskell: Code You Can Believe Inを読む予定。