2018年の振り返り、あるいは2019年の抱負のようななにか

年末年始ちょっと時間ができたので、重い腰を上げて古き良きはてなダイアリーからはてなブログへの移行をやった。 はてなダイアリーはサービス終了しちゃうらしい。データの移行で過去の記事を見たら学生の頃の2005年ぐらいから合計2000記事ぐらい書いてたらしく、最近はちっとも書いてなくて、1年に1投稿ぐらいの頻度になっちゃったけど、むかしは日記ぐらいの勢いで毎日書いてたのを思い出してなんだか懐かしい。 というわけで、この記事ははてなブログ移行後の初投稿である。

で、これを書くに当たり、1年前の新年に書いた振り返り、あるいは抱負のようななにかを読み返してたのだけど、問題意識はあんまり変わってなくて進歩してないのかもしれない。というのが第一印象ではあるが、英語やコードを書いたりする力が突然どうにかなるものでもないので、コツコツ積み上げた分だけは何某か前には進んでるんだろうと思う。

今年は去年よりも子育てに使う時間がさらに増えた。3月まではまだ奥さんが専業主婦で子供の面倒を見ててくれたのだけど、4月から運良く保育園に入れてたので、奥さんも働きに出て共働きになり、子育てと家事を分担してやらないと終わらないかんじで、自分の時間はゼロどころかマイナスである。朝が苦手な自分が6時過ぎに起きて洗濯物を干して、7時に子供を起こしてご飯を食べさせて、着替えさせて保育園に送って、そのあと仕事に行き、仕事から返ってきたら、ご飯を食べて、子供を寝かしつけて、お風呂に入って寝るという生活を毎日繰り返しているなどと想像できただろうか。なんかこんなことを書くと、平凡な生活を送ってるように見えるかもしれないけど、毎日生きるのに精一杯である。平凡な普通の生活は尊い。たまに体調を崩したりして一家が壊滅的な状態に陥ったりすると、毎日の健康に感謝するし、健康であればそれ以外のことは大体おっけーぐらいの気持ちになったし、人生を生き急がずに、人に優しくなった。健康であることに感謝できるようになると、幸せのベースラインがそこなので、大抵のことは残り全部プラスであるというのは発見だ。

英語については引き続き勉強してる。最近は朝の電車でTOEICの勉強をして、帰りの電車で洋書を読むみたいなかんじ。TOEICの勉強をしだしたのはいろんな複合的な要因はあるのだけど、技術文章って文法が単純でこればっかりやっててもビジネスレベルの実務能力付かんなこれって思い、いまのところすぐに転職する予定はないが、子供がもうちょっと手間がかからないようになったら外資系の企業で働いてみたいなと漠然と考えているというのがある。前職をやめたときお金だけがすべてじゃないなーって思ってやめたけど、子供ができるとお金も大事だなーって思うようになった。国内のWeb系企業よりもやっぱり外資系のソフトウェア企業の方が賃金水準のベースが高いってのはある。あと、英語で開発の仕事ができた方が仕事の幅は広がるよなーってのもある。ただ給料に関しては、仲の良い同僚がいっぱいやめちゃった影響なのか(?)さしあたり困らない水準まで上げてもらえたので、いまのところ困らないぐらいにはもらえるようになった。ただ、仲の良い同僚がいろいろやめちゃって、ジュニアレベルのエンジニアが増えて、相対的に古株になってしまい、すごい人みたいに遠巻きに見られるのは個人的にはなんだかなー感はある。マサカリを投げてくるような人もいないし、成長の機会を意識的に社内ではなく自分と社外に求めないといけない。

OSSについては、1〜3月で作ってたtfschemaは寝る時間を削って作ってたけど、4月以降の子供の保育園の生活リズムの変化でそんなこともできなくなった。一方で会社でOSS活動やってみたい人の背中を押すという名目で、業務時間中にOSS活動する空気感を作ることに成功したのはよかった。寝る時間を削るのはつらいし、本業の中で一定やりたいことに時間が割けるように口実を作る活動は大事だ。

あと今年の一番個人的な大きな変化としては、科学的にメンタルを鍛えることに興味を持ったことだ。きっかけはたまたまQiitaの記事かなにかで引用されてた「嫌われる勇気」というアドラー心理学の入門書を読んだことで、アドラー心理学の目的論によると、「自分が変われないのは、変わらないと決心しているからだ」ということらしい。若干文言は違うかもだけど、よーするに変わらない方が楽で、変わらないと決めてるのは自分だということだ。この気付きは直視するのがキツイ。 結果として、怠けてないでもっと勉強せねばと思って睡眠時間を削って、当然の帰結としてちょっと体調を崩した。どうやら私の体は6時間ぐらいは寝ないとダメっぽい。 で、そこから健康のありがたみを再認識し、科学的に最高の睡眠方法と休息方法を学び、マインドフルネスを学び、ストレスを力に変えるためのレジリエンスについて学んだ。 で、いま絶賛読んでる本は「Search Inside Yourself」というGoogle社内のマインドフルネス研修について書いてる本を英語の勉強がてら原書で読んでるんだけど、Emotional Intelligenceこそが2019年の個人的なテーマかなという気がしている。

今年でついに35歳になるのだけど、プログラマを定年する気はないし、マネージメントする気もないし、現場で幸せにコードを書き続けるための何かを探している。幸せっていうのはすごく相対的なもので、事実は変えられないけど解釈は自分次第だ。解釈は自分次第っていうのは、たぶん何者にもなれないだろう平凡なエンジニアとしては、非常に救いのある考え方で、自分が何に楽しみを見つけるのか?その過程も含めて楽しめるようになりたい。そのヒントがマインドフルネスとEmotional Intelligenceにある気がしている。自分の感覚と感情に素直になること、自分が何を楽しいと感じるのか、それはなぜなのか?どうやったら好きなことだけしてたらお金がもらえる状態になるのか?自分を過小評価せず、過大評価せず、正しく自己認識し、自己分析し、自分をコントロールできるようになること。それができるようになるとなんか新しい世界が拓ける気がしている。もう35だけど、まだ35だ。たぶん我々の世代は年金とかもらえなさそうだし、体の動く限りは70ぐらいまでは働いてるんじゃないかなって思うと、まだまだ人生長い。宝くじも外れたので今年も真面目に働こう。