バッテリー5

バッテリー (5) (角川文庫)

バッテリー (5) (角川文庫)

バッテリーの新刊。少年野球の話なわけですが、あんまり野球はしてない。いや、言い方が悪いな。野球はしてるんやけど、別に試合展開がおもしろいとかそういうんじゃなくて、巧が豪に向かって渾身の1球を投げる。ただひたすらそこに命をかけたような本。獰猛に暴れまわる球を受けたミットの感触が伝わってくるような描写が絶品。
毎度のことですが、5巻ではいつにも増して巧と豪がいらついてる。心理描写が読んでて苦しい。読んでてストレス溜まりまくり。それほど生々しく伝わってくるのはすごいことやけど、読んでて気分はあんまりよくない。てかほとんど心理描写で話全然進んでねぇ。まさか横手二中の門脇と瑞垣がここまで引っ張るとは思わんかった。次の6巻で完結するということは、どうやらこの話で最後まで引っ張ってしまうのか。もうちょい中学卒業くらいまでやるもんやと思ってたから、二人の成長を描くにしては時間軸の進まなさにちょっと残念な気もするが。まぁ最終巻を待ちましょうか。