AAC128kbpsとCDの違いは区別できないらしい

3,4限特別講義。先週に引き続きド○モの研究所の人が来ましたが、違う人。動画や音声、音響の圧縮コーデックについて。さまざまな規格の標準化の歴史とかしゃべり方ひとつでおもしろいなぁと感心。企業の思惑やら政治的な事情やら駆け引きの世界だしねぇ。MPEG-4と一口に言ってもいろいろなバージョンがあるようで、ワンセグってH.264使ってるんですねぇ。へぇ。
あと音声と音響のコーデックの違いというのを今まで知らなかった。mp3とかAACとかいわゆる音楽用のコーデックは音響のコーデックで、携帯電話に使われている音声用のコーデックは根本的に原理が違うらしい。音響用のコーデックは音の圧縮の例で一般的に知られているように耳の特性を利用して周波数領域で聞こえないところをカットしてるんだけど、音声用のは口の特性を利用して音の成分を、声帯の振動モデルと口の反響モデルに分解してるとかなんとか。へぇ。知らんかった。
あとmp3よりもAACの方が音質がよいというのは今や常識(?)ですが、AAC128kbpsとCD音源の違いは普通の人間には区別できないらしい。やっぱり圧縮すると音悪いよねぇとか言ってる人がいるけど、あんなの嘘っぱちとのこと。専門家レベルになるとわかるだろうけど、常人ではまず無理らしい。へぇ。当然CDをコンポで聞くのと、AACiPodで聞くのとでは再生機器が違うので、あくまで同じ再生機器で聞くならという話です。
というわけで、iTunesAACエンコードのレートをわざと上げて192kとかにしている人は容量の無駄です。若干恥ずかしいのでデフォルトの128kをご利用下さい。城陽人の耳は基本的にふし穴なので96kや64kでも大丈夫そうですが参考にしないようにw